昨日、大阪松竹座の「桜の園」という喜劇の制作発表会が三熊山のふもとにある洲本八幡神社で行われるということで、早速行って参りました。


なぜ松竹座の記者発表会がここ洲本で行われたのかといいますと、桜の園という喜劇が「たぬき屋旅館」という旅館を舞台にしたお話であること、柴右衛門という狸さんの話のご説明をしなくてはいけません。

〜柴右衛門狸のお話〜

昔むかし淡路島の三熊山に柴右衛門という化け上手で芝居好きな狸
が住んでいました。ある時大坂・中座の芝居の評判を聞き、見たくて
たまらずに、お侍の化けて海を渡り、葉っぱのお金で毎日道頓堀の
芝居を見物していました。そんなある日、犬に捕まってしまいます。
すると中座の客足もぴったりと途絶えてしまったのです。
慌てた人々が柴右衛門を祠に祀ると、連日の大入りに。それ以来
中座では芝居の神様として祀られたのでした。また淡路島でもいつまで
たっても帰らぬ柴右衛門を思って祠を作り、お祀りしました。
その後、中座の祠は故郷淡路島の洲本八幡神社へ里帰りし、芸能・
人気・商売の神様として信仰されています。

という訳で、「たぬき屋旅館」を舞台にした喜劇であることと、柴右衛門狸を祀っていた中座の歴史を大阪松竹座が受け継いでいるということで、洲本市がこの公演を全面的にバックアップし、ここ洲本八幡神社での制作発表会が実現いたしました。
桜の園は元々ロシアの物語で、貴族階級の没落とそれに取ってかわる新興ブルジョワジーのどろどろとしたお話らしいのですが、それを喜劇タッチにリメイクしているとのことです。

前置きですでに疲れてしまいましたが、当日の模様です。
まず、柴右衛門狸が祀られている祠で神事が執り行われました。


ご覧の通り神事に遅れたためその模様は撮れませんでした・・・。

そしてその後、社務所で記者発表が行われました。


立っているのは坂口良子さん、そして一番左は浅香光代さんです。
下は記者会見のあと、境内での模様です。


左から浅香光代さん・田村亮さん・坂口良子さん・中村メイコさんです。
ビッグネームぞろいですね。

洲本温泉の八狸さんたちもがんばっていました。



公演は３月３日（土）から３月２１日（水）まで大阪松竹座にて。
面白そうな劇ですので、興味がおありでしたらぜひお出かけしてはいかがでしょうか？
毎回１組２名様（計３２組）に抽選で洲本温泉の宿泊券が当たるそうです！
大阪松竹座・桜の園

また洲本市内には洲本八幡神社を始め、柴右衛門狸ゆかりのスポットが沢山あります。洲本へいらっしゃっるおりにはこの話を覚えておいて頂ければ、意外と各所で狸に関連する物を発見できて楽しんで頂けるかもしれません。

洲本八狸