沼島の神宮寺の墓地内に立つ同高2基のうち向かって右方の1基。松香石(こすると松の臭いのする特殊な石で、主に上流階級人のみが使ったとされる)という擬灰岩製で総高1.37m。風化は見られるが、全体としてよく保存されています。明証を欠くが、当地では古くから梶原景時の墓と伝えられており、この塔の造立時代も様式手法上ほぼその伝承に近い鎌倉前期のものとみられています。淡路地方における石造美術品の古い例として大変貴重なもの。なお、左塔は花崗岩製で姿もよく、室町時代初期のものといわれています。
住所 | 兵庫県南あわじ市沼島2523 |
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Tel | 0799-52-2336(南あわじ市観光案内所) |
アクセス | 車で土生(はぶ)港まで約45分 土生港から汽船で沼島まで約10分 ※自動車乗船不可 |